カリ シラット
シラット
シラットまたはペンチャックシラットはマレーシアの伝統的な格闘技です。 シラットには様々な分派があり、簡化太極拳のようなものもあれば、実戦を重視した激しいものもあります。ブルース・リーが映画で演じた武器術のベースになったことで、知っている人は知っている武術です。日本が室町時代だった頃、東南アジアのマジャパヒト王国という国に、カリと呼ばれる武術がありました。これが、シラットの原型といわれています。シラーク・シラットはバ・パク・シラークが約百年前に創始しました。バ・パク・シラークは戦争で、片腕と片足を失っていたため、シラーク・シラットは前足で全体重を支える立ち方が技術の中心をなしています。体のハンデで自分の方が不利だという前提に立っているため、タイミングを重視した技術が発達しています。理念的には中国武術の八極拳と共通した部分も多いといわれています。その後、オランダ系インドネシア人のペンダカー・ポール=デトワーズが1985年にシラーク・シラットの初級の技を中心に、ブキティネガラを創出しました。しかし、シラーク・シラットの膨大な体系と比べると、ブキティネガラはかなり簡素化されているようです。技術的には、シラーク・シラットは素手の技術を学んでから武器術を始めるのに対して、ブキティネガラは基本的に素手のみで、肘や膝の当身が多く、「打・投・極」を兼備し、「インドネシアのコマンドサンボ」と呼ばれることもあるそうです。簡素化されているからブキティネガラがシラーク・シラットより劣るということではなく、ブキティネガラの形はシラークの簡略版とはいえ、非常に完成度の高い形との評価を受けています。
流派が多いことや、簡素化された形の存在などは、日本の空手とも通じるところがあると思いました。文化の発展の仕方は国が違っても同じような流れを経るものなのかもしれません。
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