諸賞流和術の技術
諸賞流和術の技術
諸賞流の技には、坐った姿勢から行なう技術である「小具足と」、立った姿勢から行なう技術である「立会」が基本となっています。稽古は、「表・ほぐれ・裏」の三種に分かれていて三重取りというそうです。表稽古では攻めてくる相手に目潰し・投げ・逆手・当身・固めなどの技で対抗する技術を学びます。ほぐれとは読んで字のごとく「解きほぐす」という意味で、投げられたり逆を取られたりという不利な状況になった時、瞬時に敵の攻撃を逃れて攻め返すカウンターの技術を学びます。裏稽古は、諸賞流で最も重要視されている当身技を中心に学びます。当身技術の内容には、目潰し・肘打ち・蹴りの三種があり、甲冑での組討ちを前提としているためか、素肌で行なう他流の柔術のような打撃はありません。裏稽古は面・胴・小手のような防具を着けて行ないます。胴は、強靭な鹿児島竹を幅一寸一分に揃えてつなぎ、中に布を厚く詰めたもので、野球のバットで思い切り殴ってもその衝撃に人体が耐えられるほど頑丈ですが、諸賞流の当身技はその防具を着けていても、打撃を受けた相手が吐血するほど強烈なものだったそうです。
甲冑を着けた状態での戦闘を前提としているためか、えげつない技術が多いですね。1300年以上の歴史ということとあいまって、少々不気味な感じがするほどです。命のやり取りを前提とした武術の凄まじさを感じます。しかし、防具を着けた胴に打撃を加えて相手が吐血するような技術がどのようなものであったのかは興味惹かれるところです。






