最強力士伝説 雷電爲右エ門 4
最強力士伝説 雷電爲右エ門 4
無類の強さを誇った雷電も無敗だった訳ではなく、幕内通算で10敗しています。雷電に勝ったというだけでも大相撲史に名を残すほど話題になったようです。中でも陣幕、市野上、柏戸の名が高いです。陣幕は、上覧相撲での立ち合い一気ののどわ攻めという正攻法による勝利で雷電を負かした力士として伝わっています。ただ、この取組は雷電にとって初土俵2場所目で、しかも上覧相撲ということで、雷電に緊張があったのではといわれています。柏戸は雷電との取組が12回あり、それぞれ好勝負を繰り広げ、好敵手の筆頭にあげられています。この2人の取組は江戸の庶民にも大変人気があり、何を質に入れても見物に行くとまで言われていたそうです。市野上は雷電に連勝した唯一の力士で、寛政3年から12年までの9年間、雷電は彼にしか負けていないということになります。市野上に2敗しなければ、雷電は106連勝に達していたことになります。いつの時代にもこういう劇的勝利をする競技者がいるものですね。生涯最高の大番狂わせで名を残した力士としては鯱が挙げられます。寛政12年の、この取組は雷電にとっては痛恨の黒星だったようです。立ち合い大きく変わっていなされたか、後ろにまわりこんでの送り出しという、所謂注文相撲での敗北だったそうです。
雷電に勝ったという、そのこと自体が伝説になるということは、逆に雷電がいかに強かったかという証明になっていますね。陣幕や柏戸は雷電に並ぶほど強い力士という感じがしますが、市野上や鯱は雷電に勝ったとき、「勝っちゃった・・・」と勝った本人が信じられなかったんじゃないかと想像してしまいました。






