当身技 2
当身技 2
日本武術の当身技の中でも最も簡易で即効性の高いものが「霞」といわれる目潰しです。目潰しというと2本指や3本指で、指先を目に突き入れる技を思い浮かべますが、柔術では手の甲を使って攻撃することが多いようです。それ以外にも数多くの技術がありますが、どの技も、相手に再起不能になるようなダメージを与えることなく、しかも効果の高い方法が伝わっています。この技術は「パラ手」などと呼ばれており、極真会館がその技術を取り入れたことで有名な、太気拳の組手でも使用されていたりしますが、諸賞流和術など各種日本柔術にも多く見られる技術です。起倒流柔術など日本柔術を元にした講道館柔道にも、その古式の形の中に「柳雪」に片手霞、「岩波」に両手霞として、その技術が残っています。現在の講道館柔道は、投げ・絞め・固めなど組み技を主とし、当身技のない武道ですが、古流に近い形の中には当身を重視したものが残っています。例えば、居取と立合から成る「極の形」には、居取に「両手取・突掛・摺上・横打・後取・突込・切込・横突」の八種が、立合に「両手取・袖取・突掛・突上・摺上・横打・蹴上・後取・突込・切込・抜掛・切下」の十二種があります。具体的な内容を挙げてみると、「両手取」では膝による水月への攻撃があり、習熟してくると、膝蹴りから前蹴りによる攻撃に変化していきます。この当身技の後、脇固めなど関節技へ移行します。もう一つ例を挙げると、「突掛」では相手の突きに対して体を開いてかわしながら兎鳥を攻撃します。これも、当身技で攻撃は終わらず、この後に腕と首を極めます。
もしも、柔道の試合のルールで当身が許されていたとしたら、一体どんなものになっていただろうと想像してしまいます。せめて、当身技を含めた柔道の技術を研究するグループが、町道場のレベルでもいいから残っていてくれたら、PRIDEなど総合格闘技の試合がもっと面白くなったかもしれませんね。

[PR] K-1、PRIDEの試合結果を予想してお小遣いGET!






