当身技 6
当身技 6
合気道は大東流合気武術を元にして、植芝盛平によって作られた武術ですが、基本的技術は大東流をそのまま採用しています。当初、植芝翁が大東流をそのまま教えていた事は、資料が残されているので良く知られていることですが、当身技も教えていました。両手拳同時突きや、いわゆる手刀打ち、膝蹴りなども見られます。当身のポイントとしては、残心の必要性・連続攻撃・捌などの一連の流れの中での当て・引き込みによる動脈への当身・カウンターの重要性・蹴りは回り込んで対処する・沖縄空手には三連打・内側転身は、同時二段打ちが必要・蹴りに対する一足一当の効果・相手の攻め手を防ぐための当身・防御より先手・武器には一足一当・上下の連打などが挙げられています。
こういった合気道の技術も取り入れた、講道館流護身術は、大きく分けて徒手の部と武器の部の二つに分かれています。徒手の部は更に、組み付かれた場合と離れた場合の二つに分けられ、武器の部は短刀・杖・拳銃の三つに分けられています。
講道館柔道はオリンピック競技として取り上げられるほど世界に広まり、競技を重視した稽古がメインとなったため、当身技や関節技の技術進化は止まってしまいました。しかし、嘉納治五郎は古流柔術の保存や他の武術の修行を門下生に奨励するなど、総合格闘技を作る構想があったようです。しかし、目覚しい発展を遂げていく講道館の流れの中で、こういった構想は立ち消えになったようです。極真会館の大山倍達や、松涛館流空手の船越義珍と同様に、公人として組織をまとめてゆくためには、個人的な意見は捨てなければならなかったということでしょうか。

[PR] 当たる?!当たる!!現金100万円のビッグチャンス!!
スポンサーサイト