南派武術・南拳 3
南派武術・南拳 3
少林寺といえば、まず嵩山少林寺を思い浮かべますが、南派武術の人々にとって、少林寺といえば「福建少林寺」のことだそうです。伝説では、清朝に焼き討ちされた少林寺(嵩山?、福建?曖昧なようです)から五人の高僧が脱出し、その行き着いた先で武術を広めながら、反清活動を続けたなどがあり、他にも常山少林寺、広東少林寺が存在したといわれているそうです。洪家拳の祖とも言われる謎の人物、洪 熙官に関しても、虎拳を修行していた常山少林寺で焼き討ちに会い、逃亡先の広東で少林虎拳を中心とする洪家拳を創始し、広東に広めたなど、様々な説があるそうです。
これら諸説が秘密結社「天地会」が起源であるとされている事から、福建少林寺をはじめとする南少林寺は実在のものではないとされてきたそうです。秘密結社だけに、資料などの存在自体も不確かであるそうです。個人的には謎は謎のままである方が、ファンタジーがあっていいと思います。
日本でもそうですが、こういう伝説が確立される場合、大衆文化、文学などが大きく影響することがありますが、この場合もそうであるそうで、清代末期の小説「万年青」で描かれた、至善禅師、洪 熙官、方世玉等の活躍が、広く大衆に普及し、南少林寺に関する伝説が確立されたそうです。

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