中条流 2
中条流 2
中条流は中条兵庫頭長秀によって創始された流派です。念阿弥慈音という僧が日向国、鵜戸権現で夢の中で得た刀術を兵庫頭に授け、その刀術に、中条家に伝わっていた刀術を合わせて工夫したものだといわれたり、慈恩の師の寿福寺神僧栄裕から学んだともいわれています。
その後、中条流は中条兵庫頭から甲斐豊前守広景、大橋勘解由左衛門高能、富田九郎左衛門長家へと受け継がれました。この富田一門で、九郎左衛門の子、五郎左衛門入道勢源、勢源の義理の甥の富田越後守重政、勢源の弟子の鐘巻自斎という達人を輩出したので中条流は富田流とも呼ばれるようになりました。
中条流が具体的にどのような戦闘技術を有していたのかは定かではありませんが、相手を倒す事に関しては、シンプルでありながら激しい剣技を振るい、また精神面では、戦場において死をも恐れぬといったような勇猛果敢さがあり、戦国期以前の武術としては典型的なものであったであろうと想像できます。奥義としては妙剣・絶妙剣・真剣・金翅鳥王剣・独妙剣などがあります。また、佐々木小次郎の有名な剣技「燕返し」は、別名「虎切り」ともいわれており、この「虎切り」は中条流の秘伝であるといわれています。

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