サバット
サバット
中学生時代夢中になって読んだ漫画などによく登場した格闘技にサバット(サファーデ、フレンチボクシングとも言っていたような気がする)があります。ヨーロッパに古くから伝わる蹴り技のある格闘技は貴重だと思います。
ボクス・フランセーズ・サバット(Boxe Francaise Savate)は、古代ギリシャのパンクラチオンに起源を持つ格闘技です。オリンピックの競技種目でもあったパンクラチオンはルールの無い一対一の戦いで、いわゆる総合格闘技でした。競技としてのパンクラチオンが衰退すると、このスタイルはストリート・ファイトの世界で継承されていったそうです。17世紀フランスには、ショーソン・マルセイエーズと呼ばれるキック主体のものと、サバットと呼ばれる掌底(開いた手)とローキック(下腿部への蹴り)によるコンビネーションを使用するものの2種類に大別されるストリート・ファイトの格闘スタイルがあったそうです。上記の2種類のスタイルを長年研究したシャルル・ルクゥが1845年、近代サバットのルールを作り、ボクス・フランセーズ・サバットを確立したそうです。彼はショーソンの強力なハイキックとサバットのローキックを組み合わせ、さらにイギリスのボクシングとの交流(対抗戦)のなかで、拳によるパンチ攻撃をも組み入れたそうです。本来サバットには投げと極めの技術やステッキ術が含まれていましたが、それぞれパリジャン・レスリングとラ・キャンとして独立し、ボクス・フランセーズ・サバットを一般的にサバットと呼ぶようになったそうです。
パンクラチオンの時代から存在する格闘技だということに驚きを覚えました。現在、K-1などでフランス人選手が登場すると、たまにサバット経験者(オランダ人ですがアーネスト・ホースと選手がサバットのチャンピオンだったような気がします)だったりすることがありますが、ムエタイや空手経験者の数に比べるとまだまだ少ないような気がします。決勝戦に出てくるような強いサバットの選手が出てくるともっと面白くなりそうだと感じました。
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