フェンシング
フェンシング
オリンピック競技として第一回大会から行われているほど世界では一般的なスポーツであるフェンシングの話題です。
現在のフェンシングの起源となる剣技が発達したのは、15世紀ごろで、このころ銃火器が発達して重い鎧を着けることが無くなったため、兵士たちはそれまで使用していた大剣ではなく、軽い剣を携帯するようになり、それに伴って、盗賊からの自衛手段や紳士の娯楽として独特の剣技が発達しました。16世紀イタリアで「レイピア」と呼ばれる剣が開発されると、フェンシングは現在の形により近くなりました。相手を叩きのめすのではなく、距離を取りながら素早く正確に突くという戦い方になりました。その後、ルイ14世統治下のフランスで、宮廷での携帯を容易にするためにレイピアは短く改良されました。この剣は軽く、強靭であったため防御に向いていたようで、現代フェンシングの原型となる片手剣術を発展させました。この剣はさらに、剣先を落とした練習剣である「foil」と、決闘用である「colichemarde」に分かれ、前者は現在のフルーレ(foil)剣に、後者はエペ(epee)剣に引き継がれました。もうひとつの種目であるサーブル(sabre)は、ハンガリー人の騎兵が用いた湾曲した馬上剣に起源を持つという説があります。このサーブルも、19世紀イタリアで、より軽く湾曲も緩やかな剣となり、フェンシングや決闘に用いられるようになりました。現在のサーブル剣は刃が落とされ、ほとんど真っ直ぐなものとなっています。余談ですが、フェンシングのユニフォームが白いのは、決闘が行われていた時代に、流血を確認しやすくするための名残だとする説があります。
フェンシングといえば最近死亡事故がありましたが、スポーツ化された武術とはいえ、武術であることには代わりが無いということを再認識させられました。剣や防具をもう一度考える必要があるのかもしれません。
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